塾を変えるタイミング
塾を変えるタイミング
メリットとデメリットを考慮した上で、塾を変わらなければいけない事は珍しい事ではありません。
理由は様々ありますポジティブなものと、ネガティブなものがあるでしょう。
ネガティブな理由というのは概ね三つだと思います。
『思ったより良い塾ではなかった』
『子供が思ったより勉強について行けなかった』
『子供にやる気がなく通えなかった』
こういう状況であれば、一刻も早く塾を変えた方が良いでしょう。
ポジティブな理由というのも概ね三つです。
『成績が上がったから』
『新しい目的が決まったから』
『もっと良い塾が見つかったから』
こちらの方が実は問題は大きいです。
失敗につながりやすい転塾の多くはこの理由だからです。
注意点をお話ししていきましょう。
『成績が上がったから』という場合には、冷静な見極めが必要です。
上の成績をとる力が身に着いたのか、それとも今塾の勉強で成績が上がっている状態なのかという事を考えなければいけないからです。
塾に通うと基本的に成績は上がります。
その状態には二種類あり、一つは、今まであまり勉強をしていなかったのが塾で勉強をやるようになったため、勉強時間が増加して成績が上がっている場合。
この場合は塾を変えるのはあまりお勧めしません。
その塾に通っているから成績が上がっている状態にあるだけです。
もう一つは、勉強のやり方が分かってきて、点数を取る方法が身についている場合です。
こちらの場合は、塾を変えてステップアップを行うのは悪い事ではありません。
今の成績を維持するための助けは必要ないわけですから、もう一つ上のレベルの塾に通い始めても良いでしょう。
『新しい目的が決まったから』という場合には、これが最後だと言う結論を出す事が重要です。
転塾の理由は、志望校の変更や、進路の変更が主です。
目標とする成績が変わったからなどというケースや、新しくお稽古事を始めるからというのもあります。
こういったケースの場合、塾を転々とされるケースが見受けられます。
そういう生徒は例外なく成績が伸びません。
それも当然で、目標によって勉強のやり方は違うのに、そのやり方を継続して行っていないからです。
塾を変えるのは構いませんが、ころころ変えないために、今度の変更が最後だと言う結論を出して塾を変える事が大切です。
『もっと良い塾が見つかったから』という場合には、経験値を考えて結論を出す必要があります。
塾にも生徒にも慣れというものがあります。
良い塾に移ったからと言って、すぐに結果が出るわけではありません。
生徒が新しい塾の環境や、講師になれるにも時間がかかります。
また、講師もその子供がどういうタイプで、どうすると伸びるのかが分かるまでに時間がかかります。
今の塾に決定的な不満があるのか、新しい塾に十分になれる時間的猶予があるのかどうか。
そのあたりを考慮して決断するようにしましょう。
さて、上記の事を考えて、塾を変えると言う結論が出たのであれば、塾を変えましょう。
手順はすでにご説明しましたが、その中で最も難しいのが、塾を辞めると言う事です。
では、次の授業では、いかにして塾を辞めるかをお話しいたします。
引き続きよろしくお願いいたします。