正しくない塾の選び方

正しい塾の選び方というテーマでお話を進めてまいりましたが、ここで良くある間違いについてもお話しさせていただきます。
そんな事が無いかどうか、気をつけて塾探し、塾選びを進めてください。

『評判が良いから』『成績が上がったという話を聞いたから』
さて、最も正しいと思われているのが、この選び方です。
勿論、これらの評判というのは良い塾で起こりやすい事です。
しかし、良い塾を探すときの大前提である『何のために塾に行くのか』という考えが抜けています。
その塾で上手くいっている子供は、あなたの子供と同じくらいの成績で、同じような性格で、同じ学校に通っているのでしょうか。
誰にとっても良い塾等存在しません。
あなたの子供にとって良い塾を探す事が重要です。

『子供が行きたいと言っているから』
こちらもあまり良くありません。
子供のやる気は重要な要素ですから、子供が通いたいと思う塾を選択肢に入れるのは重要です。
しかし、それが良い塾とは限りません。
多くの場合は仲の良い友達が通っているから、その塾に行きたいと言うのが本音です。
別段行きたくない塾に行かせる必要はありませんが、行きたいと言っているから行かせるというのは、
しっかりした判断力を持たない子供に、責任転嫁しているのと同じです。
きちっと親御さんの目で選ぶようにしましょう。

『安かったから』
お気持ちは分かりますが、安かろう良かろうではありません。
安いには安いなりの理由があるものです。
内容検証をして、同じくらい良いものだから、安い方を選ぶというのは正しい判断ですが、
安さだけで選ぶと痛い目に会います。

『やってみてよかったから』
これは一見、今までやってみた話と矛盾してきます。
体験授業を受けるのは重要です、というお話をしました。
ですが、体験授業をすれば大丈夫というわけではありません。
正しくない塾の選び方に最もありがちなのがこちらです。
チラシで見た安価な体験授業を受けに行って、とりあえずという気持ちでスタートし、やってみて良かったからやる。
どこに問題があるかというと、『良かった』という事に根拠が希薄だからです。
塾ですから、勉強が分かるのも、授業が理解出来るのも、問題が解けるのも当たり前です。
重要なのは他の塾と比較したのかどうかです。
比較検証した上でなら、体験は非常に良いですが、体験だけで決めてしまうとかえって間違った判断になりやすいはずです。
『賢い塾の選び方』『正しい塾の選び方』とは似て非なるものですので気を付けてください。

他にも様々ありますが書ききれないのでこのくらいにしておきましょう。
とにもかくにも、自分の目で判断すると言うのがポイントです。
見たものではないもので判断するのは、失敗のもとだと言う事を覚えておいてください。

では、次の授業では実際に塾に通い始めてからの事についてお話いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。