個別と集団の選び方

個別と集団の選び方

個別指導塾と集団塾、それぞれの分類も分かりました。
それぞれの特徴も分かりました。
ではどちらを受けるのが良いのでしょうか?

この事を考えるときに一つ注意が必要です。
それは
『普通に考えたら個別指導塾になる』
と言う事です。

前述しましたが、集団指導と個別指導では、机上の理論では必ず個別指導の方が良いという結論になります。
やってみましょう。

個別指導塾に向いているのは
・勉強が遅れている子
・先生に質問できない子
・下位、中位校を受験したい子
・やる気の無い子
・勉強のやり方が分からない子
・周りの子の成績が気になってしまう子
・家で勉強をあまりやらない子
・自分で計画を立てられない子
・勉強時間があまりとれない子
等など

まあ、一つも当てはまらないお子様はいないのではないでしょうか。
もし一つも当てはまらなければ、塾に行く必要は殆どありません。

ではどうやって集団塾か個別指導塾か選べば良いのでしょうか。
結論は
『確たる理由が無ければ集団塾に行く』という事です。

個別指導の方が集団指導より良いと言っておきながら逆説的ですが、塾というものを考えるとき、先ずは集団塾を基本として考える事をお勧めいたします。

集団塾は二つの点で個別指導塾より勝っているからです。
一つは『講師の質』、
もう一つは『コストパフォーマンス』(月謝の安さ)です。

この二点勝っている以上、どちらにも通えるのなら集団塾の方が良いでしょう

集団塾に通って上手くいくための条件は様々あります
・指示された内容に従う事が出来る事
・過去の勉強の内容が理解できている事
・やる気がある事
・周囲と競争意識を持てる事
・勉強時間が十分に取れる事
こんな風に書くと、全てに当てはまる子供はいなくなってしまいます。
条件に不足があっても、それを乗り越える努力をすれば、集団塾で成績が伸びる事は十分にあり得ます。

ですから『集団塾では上手くいかない』という確信が無い限りは、集団塾をお選びください。
勿論、何らかの理由で上手くいかないと思うようであれば、個別指導塾をお選びください。

最後にもう一つ隠された理由をお話ししましょう。
集団塾はカリキュラムが決まっていますから、後から入れば後から入るほど、上手くいく確率は下がります。
逆に個別指導塾は、カリキュラムが柔軟ですから、始める時期にかかわらず計画を立てる事が出来ます。
そのため、「集団塾から個別指導塾」への移行は簡単ですが、「個別指導塾から集団塾」への移行は非常に難しくなります。

つまり失敗した時のリスクは、集団塾から始める方が少ないという事です。

では、次の授業では、良い塾と悪い塾の見分け方についてお話いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。