特殊な塾
特殊な塾
分類しがたい特殊なシステムを持った塾についてお話しさせていただきます。
塾ではないものもありますが、ざっと以下の通りです。
・家庭教師
自宅に講師が来て、個別に指導をしてくれるシステムです。
・映像授業を受講する塾
録画した授業を受講して勉強する塾です。
・自習塾
自習するためのスペースと質問するための講師がいる塾です。
・通信添削
送られてきた教材を解いて送り返すと、添削されて戻ってくるというサービスです。
・通信質問添削
質問をFAXやメールで送ると回答してくれるというサービスです。
この中で家庭教師は別物です。
二時間目『集団塾と個別指導塾』の項目を参照してください。
個別指導塾と同じ特性を持っています。
ただし、家庭教師には教室長がいません。
教師の力がそのまま生徒の成績向上につながってしまいます。
『家庭教師の善し悪しを見分ける事が出来る』『良い家庭教師を探す事が出来る』
この二つの条件がそろわない限り、やめておいた方がよろしいでしょう。
逆にいえば揃うのであれば、良いやり方と言えます。
さて他の四つですが
はっきり言ってやめておいた方が無難です。
これらをやって上手くいくケースが無いわけではありません。
というより、上手くいっているケースも多くあります。
ですが、それは元々生徒が持っている能力によるものです。
これらのサービスは、全て塾のサービスの一部を切り出したものです。
映像授業を受講する塾は、直接講師に質問が出来ない塾です。
売り文句は『有名な講師の授業が受けられる』『何度でも見られる』等だと思いますが、直接質問出来ない事に変わりはありません。
自習塾は、授業とカリキュラムが無い塾です。
『自分の分からない所を出来る』『自分のペースで必要な所をやれる』と言うかもしれませんが、授業とカリキュラムが無い事実に変わりはありません。
通信添削は、授業と教室が無い塾です。
通信質問添削は、カリキュラムと教室が無い塾です。
さらにこれらのサービスは全て、指導を受けると言う事がありません。
生徒は勉強をしますが、それは指導を受けているのではなく、生徒が勉強しているのです。
私はこれらのサービスを『優秀な教科書』と言っています。
勉強の手助けにはなりますが、勉強を教えてはくれないという事です。
このサイトを見ている方の多くは、塾を探しているのだと思います。
という事は、お子様の勉強のやり方に何らかの不満や不安がある方が殆どだと思います。
ですから、これらのサービスはお勧めいたしません。
これらのサービスを利用しても、現在の不満や不安のあるやり方で、これらのサービスを使う事にしかならないからです。
さて、ここまで言っておいて何ですが、じゃあこれらのサービスが駄目なのかと言えば、そうではありません。
先程も書きましたがこれらは『優秀な教科書』なのです。
勉強のやり方は分かっており、やる気もある。でに、もう少し効率よくやりたい。
そういう方は是非利用されるとよろしいでしょう。
きっと今まで以上の成果が出ると思います。
さて、これらの塾はあなたにとって『正しい選択』『賢い選択』でしょうか?
次の授業では、集団塾と個別指導塾の違いについてお話いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。