印象に残る教え子②
前々回に引き続いてのシリーズものです。
私は今まで大手予備校や家庭教師も含めて、何万人もの生徒さんに指導をしてきました。その中で。10~20年前の教え子でも今も強く印象に残る生徒さんがかなりたくさんいます。今日もそんな中の1人の話。
私は彼女が中1~高3まで英語と国語を担当しました。進学先は難関私大の建築学科。研究室で、男子学生に混じって時には徹夜になることも。
卒業後ロンドンに修行留学に行くということで、久しぶりに再会して飲みました。彼女には当時彼氏がいましたが、ロンドン行きこそが将来の自分への投資だと、彼氏と離れ離れになることにためらいはありませんでした。少なくとも私の感じるところでは。
彼女は言いました。「彼氏といちゃいちゃしたりしている中で、建築の良いアイデアが何かパッとひらめくのならいいけれど、そうじゃなくてただいちゃいちゃしているのは今の自分にはプラスにならない時間なんです」と。何と力強い!
これが10年前のことです。その後、彼女は結婚もしましたが、建築家として一人前になり、今では日本、中国、ロンドンにそれぞれ自分の事務所を持っています。かっこいい!