塾の辞め方

塾の辞め方

塾を変える上で、最も大きな難問がいかに塾を辞めるかです。
塾を辞めるのは想像以上にエネルギーを使います。

理由は簡単で、必ず引き止められるからです。
それも大体の場合はかなり熱心にひきとめられます。
『不満』や『理由』を言えば、必ずといっていいほど改善案を出してくるでしょう。
ですが、必ずここで辞めなければいけません。

辞める事をきっちりと考えて決めたのであれば、それを覆しても何の意味もありません。
一度辞めると決めた塾に戻るのは、子供にとって塾を変わるよりも大きなストレスです。
逆にきっちりと考えていないのであれば、『辞める』等という事を口にしない方がよろしいでしょう。

ですのでここで重要になるのがすでにお話ししている二つの点です。

一つは『塾の通い方』です。
きっちりと塾とコミュニケーションをとりながら通っていれば、それでも『不満』が解消されていないという事を説明できるはずです。
それを怠っていると、どうしても説得されやすくなってしまいます。
お互いに良い関係を築いていれば築いているほど、塾は辞めやすいのです。

もう一つは『新しい塾が決まっている事』です。
手順の所では、新しい塾を決めるのは、塾に通わない時間を作らないためと説明しました。
しかし、それ以外にも、辞める事を押し通す強力な動機になるからというもあるのです。

上記の二つをきっちりと行い、退塾しなければいけません。
そうすると、最後に規約の問題が残ります。

多くの塾は、即日の退塾を認めていません。
一ヶ月以上前の告知になっているケースが殆どでしょう。
退塾を申し出ても、翌月の月謝はかかってしまう場合が多いです。
法的な事を言えば、翌月の月謝か20,000円の違約金のどちらか安い方を支払う義務があります。
塾によっては支払わなくても済むケースもあります。

この無駄な月謝についてはあきらめましょう。
塾を変更するためにはやむを得ないリスクです。
退塾が決まっても、当然塾は生徒を引きとめます。
そんな状態で塾に生徒を通わせ続けても、勉強に集中する事は出来ません。
原則は、即日退塾です。

勉強のために塾にお金を支払っていたはずです。
最後の最後で、お金のために勉強方法を変えるような、本末転倒無事にはならないようにしましょう。

さて、塾探しから塾のへんこうまで、かなりの長い時間にわたってお話しをさせていただきました。
では、次の授業では、最後に塾とは何なのかをお話しいたします。
引き続きよろしくお願いいたします。