塾との距離感

塾との距離感

先程は塾にクレームを言う時の注意点に関してお話しいたしました。
注意事項ばかりを書きましたので、言わない方が良いのかと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし事実は逆で、細かい事を頻繁に塾とやり取りをするようにした方が、良い結果が得られます。
その時に気をつけなければいけないのが、先程までの内容という事です。

塾にクレームを言う事に何の価値があるのか。
それは塾の問題点を克服する事になるからです。

勿論、塾のサービスの質が落ちている場合は当然改善されてしかるべきですし、それを要求していくことが重要です。
それは義務ですから、しかるベき指摘をすれば当然改善されるはずです。
ですが、それ以外にもクレームを言う事で、塾のサービス外に当たる事でも引き出す方法はあるものです。

いくら『賢い塾の探し方』『正しい塾の探し方』を実践しても、完璧な塾というのはそう簡単に見つかるものではありません。
完璧でない部分は、こちらで補わなければならないのです。
先程、塾は一人ひとりのためだけのサービスは出来ませんと書きました。
そのためのポイントが、塾と共同体になる事です。

親が子供の事を心配するのは当然の事ですし、塾もその気持ちにこたえたいと思っています。
ですが、塾は決まったサービスしか提供できない環境にあります。
そのバランスを崩そうと思えば、塾に頼むのではなく、塾が協力をする体制を作ればよいのです。

具体的にはどういう事か。
クレームの内容に関して、塾に対応を求めるのではなく、『親として○○○○をやります、だから塾にも協力してください』というスタンスで話をする事です。
何をすれば良いのか分からなければそれも訪ねましょう。
そうする事で、塾は相談できる相手に変わります。
塾も相談を受けている手前、協力的になってきます。

この時、『私は○○○○しているんですけど…。』というと唯の愚痴になってしまうので、気をつけましょう。

塾との関係がお客である限りは、『嫌なら辞めてください』という関係でしかありません。
共同体になる事でサービス以上の事を引き出す事が出来るわけです。
塾のユーザーである以上は、賢く使うべきです。
よりよいサービスを引き出せるように工夫してみてください。

では、次の授業では話を変えて、塾を変わる事になった場合について、お話いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。