集団塾と個別指導塾の違い

集団塾と個別指導塾の違い

集団塾と個別指導塾を見分けるのは極めて簡単です。

前述したとおりですが。
集団塾は教卓に講師が立って、生徒に向かって黒板だったりホワイトボードだったりを使って、カリキュラムに沿った授業をするスタイルの塾を指します。
個別指導塾は講師は生徒の一人ひとりに対して、それぞれの学習進捗に合わせた指導を行う塾を指します。

では、個別指導と集団指導どちらが良いのでしょうか?

『個別指導の方が良い』

というのが答です

しかしこれが『個別指導塾と集団塾どちらが良いのか?』という質問になると答えるのが難しくなります。
何故ならそれぞれの塾の環境が異なるからです。

何故、個別指導の方が良いと断言できるのか?
これは簡単です。
指導が行き届くからです。
想像してみてください、集団塾で指導している先生が、一人づつの生徒に個別に教えていれば、まず間違いなくその方が成績は上がるはずです。
生徒が分からない所はじっくり、生徒が分かる所は飛ばして、効率よく成績アップに導いてくれることでしょう。

でも、集団塾で指導している先生は、個別指導はしてくれない場合が殆どです。
ですからシステムとしては個別指導塾の方がすぐれていても、実際にはそうではないという事が起こり得るのです。

様々な点において、互いに善し悪しがありますので、列記したいと思います。
これは全て一般論ですので、当てはまらない点も多くあると思います。
ただ、統計的には間違いなく言える事です。
傾向としてしっかりと理解しておいてください。

その①講師について
講師のスキルは集団塾の方が高いと言えます。
これは集団塾の講師の方が、よりコンスタントに指導の業務にあたっているため経験が多いこと、あるいは単純に平均時給が高いため質が良い講師を集めやすい事に起因します。
また受験情報等についても、一般的に集団塾の講師の方が知識が深いケースが多いです。
無論、個人差は激しいため、一概には言えません。

その②授業料について
集団塾の方が安く、個別指導塾の方が高いと言えます。
月謝では相違なくても、一時間当たりと考えると、まず間違いない結果です。

その③カリキュラムについて
カリキュラムが厳密で、成績向上のための計画がしっかりしているのは集団塾です。
逆に、カリキュラムの柔軟性が高く、変更やカスタマイズが可能なのは個別指導塾です。

その④成績の向上について
成績が上がりやすいのは個別指導塾です。
理由は多々ありますが、もっとも大きいのはその生徒に合わせて指導方法を試行錯誤出来るので、もし上がらなかったとしても、授業内容を修正できるからです。
集団指導では、その生徒だけに合わせてカリキュラムを変えるわけにはいきません。

その⑤勉強量
勉強量が多いのは集団塾です。
集団塾の方が指導時間も多く、宿題等の課題も多いと言えます。

その⑥受験の成功率について
上位校に多く合格するのは集団塾です。
第一志望に多く合格するのは個別指導塾です。
個別指導塾に合格する生徒は、一般的に志望校のレベルが低い事も加味しておく必要があります。

その⑦受験情報について
受験情報をより多く持っているのは、集団塾です。
集団塾には塾そのものに多くのノウハウが蓄積されています。
個別指導塾の場合は、教室長個人の知識に依存するケースが多くなります。

様々な事を書きましたが、これらが一般的な個別指導塾と集団塾の違いです。
それぞれに良い点も悪い点も書いておりますから、結論としてどうというのは言えません。

ですが、違いを理解することが『正しい選択』『賢い選択』を行う第一歩なのです。

次の授業では、集団塾の特徴についてさらに詳しくお話いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。