印象に残る教え子①

私は今まで、大手予備校・家庭教師を含めて何万人もの生徒さんと接してきました。その中で印象に残る教え子シリーズです。今回は医者の中でも注目されることが増えている、精神科医になった子の話です。彼女の高3当初の志望は難関大心理学部。ところが夏頃、彼女が通う高校で某医大の推薦話が持ち上がりました。改めて聞いてみると、彼女は元々精神科医になりたかったのだと。だが理系科目の成績が伸び悩み、医学部チャレンジを断念して、距離が近いと考えた心理学部を志望していたのだと。高校時代、数学や理科は全くといっていいほど勉強していません。しかし‥夢をあきらめきれませんでした。彼女は無事推薦試験で医大合格!その時の入試科目は「小論文・面接・グループディスカッション」でした。医学の専門知識は6年間の大学生活の中である程度は身に付きます。しかし、特に精神科医というのは患者さんとのコミュニケーション力が求められます。大学はそこを見たかったのですね。彼女は今、立派な精神科医として悩める多くの人の役に立っています。